
「素敵なパートナーを見つけて結婚したい」
「たくさんのお金を稼ぎたい」
「『有名人』になりたい」
こうした願望を口にすると、必ずどこかから誰かが言ってくる。
「本当に大事なのはそういう数字や形式ではなくそこの背景にある『思い』だ」
確かに願望の背景にある思いを意識することは大事なことではある。
数字や形式に囚われた状態でがむしゃらになったところで、無知で無謀なことをしているだけで人から笑われるだけなのかもしれない。
それでも人生の中で何度か、いちいち「背後に隠れた気持ち」など気にせず、そんな無知で無謀な挑戦をする時期があってもいいのではないか……と私は最近思うようになった。
20代後半から私もその自分の願望の「背景にある『思い』」を意識することが増えた。
そこを意識しながら努力をしていると、いかにも自分が効率よく幸せを実現している賢い人間になったかのような気分にもなれた。
一方でそこを意識することは私にとって「妥協」であり「逃げ道」にもなってきたのも確かだ。
実際なってみると30代というのはそれなりに知恵もあれば体力もある年代だった。
ならば私はこの「30代」という年代をあれこれ難しく考えず、そんな「無知で無謀な挑戦」に捧げたい。
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