先日ピアニストの山路裕子さんのコンサート「Yuko’s Room」にお邪魔しました。
いつの時代も新しい技術は必ずしも諸手を挙げて受け入れられたわけではないのだということを、アルカンの練習曲「鉄道」から感じました。
希望が全くないわけではないのだけど、脅威の方がどうしても勝ってしまう。
……「でんしゃでんしゃ」ばかり言っている2歳児と33歳の男と暮らしているとなかなか実感は湧かないけど。
ボレロとモーツァルトのピアノソナタK.331の第一楽章はどちらも一つの主題をどう変化させていくかという曲ではあり、どう変化させるかの方向性が違う曲かと。
でもただ音を増やしたり強弱をつけたりリズムを変えたり調を変えるだけでは「変化の妙」を彩ることはできないし、その変化を底支えするのはやはり奏者の技術力なんだなぁ……というのをあの2曲を比較しながら聴いて感じました。
特にボレロは個人的に、
「最初は可憐なバレリーナ一人しかいなかったのに、途中でゴリラが出てきて最後はステージ上に象が三頭くらいいる曲やん」
と思っている曲なので、たった3人のトリオでどうなるんだろうとプログラム見た時から興味津々でした。
たった3人のトリオで最終的に象が三頭見えたのには驚いた……。
そしてリストの『魔王』は、
「リスト……やっぱお前ってそういうやつだよな」
と改めてリストらしさ楽しめました。
山路さん、ヴァイアリニスとの中瀬梨予さん、小林真裕美さん、素敵な時間をありがとうございます。
また次回の演奏も楽しみにしてます。




