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「頑張ってるお母さん」

「仕事があるから育児も楽しめるし、逆にこの子がいなければ私、きっとスマホを握りしめて舌打ちする回数が5倍になってます」

先週は幼稚園で保護者面談があり担任の先生とそんな話をし、金曜日にはいつも通りプロコワで作業をするために名古屋まで足を運ぶ。

そして帰宅後は夕飯の準備や家の片付け、娘のお風呂や就寝の準備、加えて土日は家族で出かける予定だったこともありその準備に追われる。

あれこれと何かしらの準備のためにバタバタしているにもかかわらず、ふとした瞬間、作業中には全く感じなかった、

目標に対して何も進んでいない。
夫にとって私は足手纏いなのではないだろうか。

そんな無力感に襲われることがある。

そんな無力感に襲われつつも、目の前に洗っていない食器や空っぽの旅行バッグがある以上そんなものに囚われている時間はない。

「作業中は感じなかったのだから少し休めば気分も変わるさ。明日から旅行だ」

早朝の出発ということもあり、手早く目の前のタスクを片付け私はいつもよりもかなり早い時間にベッドに入った。

旅先では相変わらず夫は撮り鉄に夢中になり、娘は行く先々で興奮する。

娘の相手をしつつも私も私で旅先の風景や食事を楽しみはするものの、この日は前日に覚えた無力感をどうしても忘れることができない。

未達の目標が度々脳裏を過ぎる。

それでも楽しそうな二人を見ると、少なくともこの二人にとっては私は無力な人間ではないのだということを確信できる。


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