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願わくば全てを同時に

私の誕生日に娘の入園式、そして登園開始と、バタバタしっぱなしの一週間だったが、それでも土曜日は家族でゆっくりのんびりとはならず、

「富山に行けば桜と電車が見られる」

という夫の主張によって、家族でもう何度目かになる富山への撮り鉄に出かけた。

地元愛知県では散りかけていた桜だが、我が家の諸葛孔明の読みは正しく、富山では少なくとも花見には申し分ない天気の下で満開の桜を拝むことができた。
(撮り鉄に適した天気だったかどうかは私には分からないが)

やはり私はこうして家族で過ごすのが好きなのだ。

夫と、そして娘と過ごすのが好きなのだ。

それでも一人の時間、そして自分が望んで始めた仕事の時間もなければ私は病む。

これから娘の登園によって、私は日中多少なりとも一人で過ごす時間ができることになり、その時間は私は自分のやるべこと、やりたいことに費やすことができる。

満開の桜の木の下に漂う初夏の気配を胸いっぱいに吸い込み、カメラを構える夫と、時折私のことを振り返りながらその背中を追う娘のあとに、身重の私はゆっくりと続く。


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