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それ自体は所詮モノ

電子にしろ紙にしろ、形式に関係なく書籍そのもの自体は所詮「モノ」でしかない。

だから例え私が本に向かって中指を立て、

「この駄作が!」

と罵ったところでそれが傷つくこともなければ、本そのものから、

「私を読んで」
「私を愛して」

と訴えかけてくることもなく、こちらが愛を求めたところで望んだものが返ってくることも決してない。

「本」とはそういう「モノ」でしかない。

だから人は一冊の本を前にした時、自らの主体性を自身に問うことになるのだろう。


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