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二礼二拍手一礼し、故郷の友人を思う

数年前、近所の神社を散歩していたところを知らない外国人に声をかけられた。

「故郷で親しくしていたが今はもうどこで何をしているのかさえも知らない友人がいる。ここ(神社)で彼のことを祈れば彼は健康で幸せな日々を手に入れ、僕はまた彼に再会できるだろうか?」

つまり日本の風習としてはどのように今は会うことのできない古い友人の幸せを願うのかを知りたいとのことだった。

彼の詳しい事情はそれ以上聞かなかったが私はとりあえず神社での作法を彼に教え、二人で参拝した。

「(相手が具体的にどのような人物なのか、仕事をしているのか知らないし興味もないけど)いいねを押せば友達」

SNSで気軽に誰とでもコミュニケーションができるようになった反面、その薄っぺらさに疑問を抱いているのは私だけではないはずだ。

異国の神に手を合わせて友人のことを思う彼の姿はSNSでリアクションをすることに執着する人たちとは対照的なものだったと、自分の投稿に押された「いいね」を眺めながら振り返る。