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科学者ですらない

最終的にできあがるものの味や食感をイメージした上で、それを作り上げるための食材や調理法を選んで料理をするのが「料理人」。

自分が立てた仮説を実証するためにさまざまな実験を行うのが「科学者」。

料理人も科学者も「ゴールのイメージ」ありきで次の動作を決めてこそ。

だから冷蔵庫にあった野菜と肉を適当に刻み、引き出しの中にあった酢豚の素と一緒に電気圧力鍋に入れ、

「さぁ、1時間後に何ができるかは蓋を開けてのお楽しみ♪」

などと言いながら調理開始ボタンを押している私は科学者ですらない。


ちなみにこの「適当な野菜と肉と酢豚の素」を電気圧力鍋に入れた結果、かすかに酢っぽさのある甘いスープができた。

夫はおかわりした。


「開始ボタンを押している人間がそれを言うな」と自分でも思う。

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