
入店時などにおでこで体温を測られるとき、昔映画で見た「キスするとき目をつむらない女にろくなやつはいねぇ」というセリフを思い出しながら、
「目をつむるべきか、開くべきか。開くにしてもカッと見開けばいいのか、目を伏せるべきか」
と毎回考える。
固定式の体温計の前で中腰になり頭を前後左右上下に動かし、
「一人EXILE」
と思ったことも何度もあった。
そしてこの夏は無料検査場を利用したため、
「鼻の穴に綿棒をさしている間どういう顔をすればいいのだろうか。このスタッフは一日に何十人も『鼻の穴に綿棒をさしている人』を見ているのか」
と思考を巡らせた。
コロナ禍では何かと自意識で悩むことが多かった。
今月号の『Chocolate』では「鼻の穴に綿棒をさしている間の話」についてさらに詳しいエピソードを掲載しています。


