
昔ボクシングの世界チャンピオンがインタビューで、
「リングの上では強い孤独に襲われる。でも、目の前の対戦相手とだけはその孤独を分かち合える」
ということを話していたのを見たことがある。
平日の昼間、娘と公園などを散歩している時、自分たちと似たような親子連れとすれ違うことがある。
互いの名前も知らなければ家庭事情ももちろん知らない。
深入りすることもない。
それでも互いの悲しみや喜びがなんとなく響き合う。
すれ違いざまに軽く視線を交わす時、あのボクサーの話を思い出す。
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