
巷で販売されている「成功者の法則」に関連した書籍の中で、
「本当の意味で他人を応援できる人は成功する」
と書かれているのを見たことがある。
「確かにそうだ」
先日完結した「項羽と劉邦」を執筆していたこれまでの3年間、常に「なぜ劉邦が最後に勝ったのか(項羽が負けたのか)」を考えてきた私はこの論が以前よりも理解できるようになった。
ただ猿の人形のように声援を送るだけでは応援にはならない。
相手がどういう意図で何をしているのかを理解した上で、少なくとも理解しようと姿勢を正した上での態度を心がけなければ応援はできない。
さらに他人を応援するということはその相手が自分よりも「上」に行ってしまうリスクがあるということでもある。
そのリスクを受け止められるだけの人間としての器がなければ他人を応援することなど不可能だ。
手っ取り早く他人に恩を売ろうとするわけではなく、
下手に相手を見下すことなく、
少なくとも相手の意図を理解しようとする謙虚さがあり、
その上で手間暇を惜しまないマメさがあり、
器が大きい。
そんな人間がどうして成功しないことがあろうか。


