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私が強いのではない

こうして思想・言論の世界でそれなりに長く生き延びてきたのだから、私は実は自分が思っているよりも「人目を気にせず、自分の意思を貫く力」が強いほうなのかもしれない。

だからといって、うっかり衝動買いしたデニムの着物を普段から利用しているコワーキングスペースに着て行けたのは、決して私の強さや、

「タンスの肥やしにしてなるものかぁぁぁっ!」

というケチの気概のためだけではない。

着物を着ることで少数派に属することになるという自分に関する事実よりも、

「あそこなら今更その程度のマイノリティなどそう珍しくないだろ」

という、その「場」に関するイメージもあってこそのことだった。


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