太宰治の『人間失格』でさえ、有名イラストレーターが手がけた表紙などさまざまな工夫を凝らさなければ売れない。
それが「文芸」という市場だ。
だから本当に稼ぎたい人はこの市場は選ばない。
そして何者かになりたいという人も、この市場では長続きしない。
「稼ぎたい」という欲望も、何かに挑戦したいという意欲も私は価値あるものだと思う。
小説を書くことなどノートとペンがあれば始められるのだから気軽に始めればいい。
しかしそういう性質の市場であるということを理解するのは、続けるにしても路線を変更するにしても重要なことでもある。




