アートビジネスの中で文芸は、音楽、絵画、映像などに比べ、期待値の重要度がはるかに高い。
他のアート分野であれば消費者は試聴やプレビューなどである程度内容を確認した上で購入することができるが、文芸は実際に読むまで中味を把握することができないためだ。
購入前に中味を把握することはできないのであれば、消費者は期待値にお金を払うことにならざるをえない。
そのため電車内の中吊りや新聞広告、表紙、口コミだけでなく、作者のこれまでの作品や受賞歴、そして作者自身のネームバリューなど、文芸におけるあらゆるマーケティング戦略はいかにして期待値を上げるかが勝負であって、本の中味による勝負ではない。




