
「自分には好きなことをして生きるのは無理」
という理由で進学先も就職先も選んできた。
大学受験はまだそれでもなんとかなった。
しかしそうした理由で就職先を選ぶとろくなことにならない。
就職した会社がブラック企業だったのは、もちろんその企業にも問題はあるがそもそも私の就職活動での姿勢も問題だったと反省している。
そしてあの会社がブラックだったからこそ私はミスコンのステージで自分のこれからの生き方を見直すことができたのかもしれない。
あれから転職し、結婚し、昨年には出産もした。
この数年間、私には喜ばしいイベントがいくつかあったがその間に辛く苦しいこともたくさんあった。
その時の傷は時間が経った今も疼くことがあり、疼くたびに自分の今の幸せに疑問を抱き、そこに没頭できなくなる。
幸せを噛み締めるには勇気がいるもんだなとつくづく思う。
璃子先生の『時空の恋人』の主人公や登場人物たちがおかれている状況はこれまでの私と全く異なるが、それでもとても似ていると感じた。
だから彼らが迷いながらも自分なりの答えを見つけていくのを見ながら私は自分自身のこれまでの数年間を振り返り、彼らから自分の積み上げてきたものを肯定する勇気をもらった。


