堀辰雄の『風立ちぬ』の映画・小説で、主人公が結核を患う婚約者・節子のそばで仕事をするのを見て私は、
「『新しい働き方』やん!」
と思ったことがある。
私は堀辰雄という小説家について詳しく知らないが、どうやら『風立ちぬ』でイメージされるような繊細さは実は彼の特徴とは言い切れず、彼は元々関東大震災からの復興を果たしモダン都市へと変貌したTOKYOを舞台とした幻惑的・猟奇的な作風からスタートした小説家らしい。
『風立ちぬ』は病んだ都市との訣別後に書かれた作品とのことで、それを思うと「1920年代的リモートワークをしている主人公」というのは私としては非常に興味深い。

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