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それだけではもったいない

「地上での殺戮と空の美しさとの対比」的な描写を期待してトルストイの『戦争と平和』を読み始めたものの、ここまで読み進めた物語の半分までの間にそんな描写は数行しかなかった。

約半年間、私は現代の日本を生きる私たちと大差ないプライドをかけた戦いを見ているだけということになる。

しかし、そもそも人は社会情勢の大きな流れの中で生きるものなのだから、私が期待したような描写よりもその中で生きることそのものについて考えることの方が重要だ。

大切な人を失う悲しみを想像し、浸ることに価値が全くないとは言わない。

それでもその時代の潮流の中でどう生きたか・どう生きるかを考えることこそが、一人一人の幸福と大きな平和を実現させる。


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