
「幸せになりたい」と奮闘し、
それに疲れ果てて苦悩し嘆くものの、
目の前には
決して自分が貧しいわけではない現実がある。
その現実を見て、
「私は決して不幸ではない」
と思う一方で、
「じゃあ私は何を嘆いているのか」
と自問自答し、
「こうした自問自答をする苦悩から
解放されたいんだ」
という答えに行き着き、
解放されるためにまた奮闘する。
私にとって、
「苦悩のない幸せな世界」は
「死後の世界」と同じくらい
想像できないもの。
何年もそうした奮闘を繰り返す中で、
「それを求めている姿こそが幸せだ」
という言葉を耳にし、
30を過ぎた頃から、
「この苦悩こそが幸せなのか」
と多少思えるようにはなった。
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