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「鎧を脱ぐ」

前々から行きたい行きたいと言っていた梅林に「金曜日の方が天気がいいとか言って今日行かなければいつ行くのか」という気概で行ってきた。

ありがたいことに時には葛藤しながらも産後うつになることもなく伸び伸びと育児ができている。

さらに夫も両方の両親たちも「雄妃の性格的には仕事はした方がいい」と言ってくれるため、心置きなく仕事もできている。

先週末は娘の初節句とお食い初めを祝うためのパーティーを開いた。

そのパーティーは非常に楽しいものだったが、終わった後に私は、

「自分の可能性を信じてここまでやってきたけど、私はこれくらいで満足しなければならないのだろうか。仕事での目標は分不相応なものだったのだろうか」

という強い不安に襲われた。

今日たまたま友人とLINEでやりとりをすることがあった。

そんな中で彼は、

「今まで培ってきたものを全て忘れて、今何がしたいのかをフラットに感じてみるといいよ。頑張ってる人ほど、たくさんの武器と鎧を装備してるから、一回全部脱いで、子供の頃の気持ちに戻って、考えるのでなくて感じる」

と言った。

今私がこうした環境で過ごせるのは、周囲の人からの理解があると同時に、これまでの自分が積み上げてきたものがあるからだ。

そのため今の私が、周囲の人からの理解に感謝すると同時に過去の自分にも感謝するのはある意味当然だとも思う。

しかし周囲の人からの理解への感謝はさておき、過去の自分への感謝は行きすぎると過去の自分への執着にもなり、その執着は本来の目的を見失わせることももちろんある。

彼の言う通り、今の私には一旦これまで培ったものを忘れてただ自分自身を感じる時間が必要なのだろう。

今週末にでも、夫に頼んでそんな時間を過ごそうと思う。


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