毎月発行している『Chocolate』は毎回20時間、短編小説であっても完成させるにはそれなりの時間がかかる。
ましてや長編小説をや。
作品に対する世間の評価は商売上の話であって、作品を完結させた瞬間にこそ小説家は勝利を実感する。
相応の時間をかけてこつこつ書き進めることができなければ、目の前の作品を完結に至らしめることもできず、従って勝利を収めることもできず、勝利することができなければ、
「書けなくてもあなたには十分価値があるんだよ」
「もっと自分を受け入れてあげて」
などと微笑みながら無力さを囁きかけるような人たちと過ごす昨日に逆戻りするだけだ。




