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「ま、いろいろあるけどな」という前提があるからこそ

少し前までの私は他人の結婚を祝福することを通して自分の結婚生活を思い描くか、自分の結婚を祝われる立場だったわけだが、何年か結婚生活を経た上で他人の結婚を祝福するようになるとなぜ結婚がどこの国や文化でも「慶事」として扱われるのかがわかってきた気がする。

確かに現代の日本は「人生100年時代」と言われるものではあるが、今の日本ほど長くないにしてもいつの時代のどの夫婦にもそれなりに「結婚後の生活」は当然あった。

そうなってくると結婚生活を経験している側が結婚を祝福する時の心境はほとんどの場合、

「おめでとう!……ま、いろいろあるけどな」

になるため、結婚には子孫繁栄の目的はあるにしても、二人の蜜月が死ぬまで続くことを願うことにはどうしても無理が生じてくる。

だから実はその後半部分があるからこそ、結婚は慶事なのではないだろうかと、夫と二人で娘のために雛人形を飾りながら考える。

そこに「生きる慶び」がある。

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