今でこそ中国史オタクだが、私は子供の頃は古代エジプトオタクだった。
だから吉村作治先生に憧れてよく分かりもしないまま「早稲田大学に行きたい」などと言い、「将来なりたいもの」の中のトップではなかったものの考古学者という道を考えたことはあった。
それでも小学生なりに、
「ところで考古学者ってなんの役に立つの?」
と考えてしまうことはあった。
子供の頃の私にとっての「考古学者」は、人の役に立つことはない、ただ自分が楽しむためのものでしかない罪深い職業でしかなかった。
もしあの頃の私が今の時代の子供だったら、きっとYouTuberに対しても同じようなイメージを抱いていただろう。
そんな私は今、『項羽と劉邦』や『刎頸の交わり』といった歴史小説を書いている。

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