
産後4ヶ月という身でありながら私が娘を預けて仕事をしたり友人と会ったりすることを、夫も家族も誰も批判しない。
それどころか娘の検診では助産師・保健師たちにも、
「子育てをする上ではお母さんであってもそういう自分の時間って大事です」
と言ってもらえる。
私がこうして子育ても好きなことも伸び伸び楽しむことができるのは、これまでの時代で苦しんできた母親たちと、母親の大変さを理解する人たちが、
「母親は労われるべき存在」
という価値観を築いてくれたからだ。
一方で私は多くの他人から、
「母親は労わなければならない」
「だから私はあなたを労う」
「母親であるあなたを労った私は『優しい人』なんだ」
という圧も感じている。
特に子育てで困っているわけでもなく、 衣食住に困っているわけでもない上に、 仕事での意欲を燃やしている人間としては、 母親であることばかりを重視され、 そこばかりを労われ、 逆に自分の仕事を蔑ろにされるのは逆に気が休まらない。
これは価値観の変化の過渡期ならではの息苦しさなのか。
ならば私はその息苦しさを破壊しよう。
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