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「本音で生きれば人から好かれる」というわけではない

本音で生きることの大切さが叫ばれている一方で、なかなかそれを実践できない。

そもそも実践するにしても、今までやったことがないためどうすればいいのか分からない。

私も「本音で生きるって、一体何?!」と、頭を抱えたことはこれまでに何度もあります。

「本音で生きると楽になる」は本当?

私は子供の頃から周りから、

「はっきりと意見を言うタイプ」

と言われてきました。

それこそアメリカ人とフランス人から、

「あなたははっきりと意見を言うから、日本人っぽくない」

とまで言われたことがあります。

そのため私は周りからは「本音で生きてる人」に見えるのかもしれません。

しかし、正直なところ私は巷で語られているような「本音で生きることの良さ」をあまり実感できずにいます。

転職面接で大事なこと

会社で新卒・転職者の面接をすることもある夫に、以前こんなことを尋ねたことがあります。

「転職しようと思った動機ってどうやって話せばいいの?」

転職しようと思ったからには、今の会社や現状に対しそれなりに不満があるということでもある。

そうしたネガティブな要素は、どのように伝えるべきか……と、私はずっと疑問だったのです。

そこで夫と転職面接ごっこをすることになりました。

「なぜ転職しようと思ったのですか?」

面接官役の夫の問いに、25歳当時の「新卒で入った会社を辞めて転職しようとしてる人」役の私は、

「労基署からの指導も入るような会社で、私もすっかりすり減ってしまいまして……。そうした中で彼氏(夫)にフラれたので元カレをブン殴りたいと思い、転職活動を始めることにしました」

「……それ、印象は悪くないよ。うちだったらそのまま話を進める」

本音を話たところで好かれるわけではない

「それって、ネタが面白いからじゃないの?」

「それもあるけど、『この人本音で話してくれそうだな』と思った。その点ではとても印象がいい」

もちろん、この転職動機は好き嫌いが分かれるものかもしれません。

人によっては「元カレをぶん殴りたい」という動機に反感を抱き、「不採用」となる可能性は当然あります。

それでも「本音で話してくれる人」という印象を与えるものではある。

面接官役の夫が抱いた印象はそういうものだったそうです。

それでも本音で生きることにはメリットがある

面接では給与や条件などの擦り合わせも進められます。

その際にいちいち本音を隠されると互いに話が進めにくくなる上に、仮に採用したとしても互いに不安を抱えたまま働くことになってしまいます。

転職面接に限らず、本来人とのコミュニケーションは刹那的なものではなく、将来の関係性を意識しながら交わされるものです。

本音を話すことで嫌われることはあるのかもしれません。

しかしその場その場で取り繕うことよりも、互いに本音で向き合うことの方が中長期的に双方にとってメリットになるわけです。

勇気を出して本音で生きよう

正直なところ、私は今まで「本音で生きることのよさ」をあまり実感したことがありませんでした。

それでもこうして夫と転職面接ごっこをする中で、本音で生きることの意味と価値を再認識しました。

本音で生きることは、必ずしも人から好かれるということではないということ。

でも、その後も関係を築く意思があるのであれば、本音を言った方が結果として自分だけでなく相手も幸せにするということ。

「本音で生きることのすばらしさ」とはそこにあるのかもしれません。