店舗外に展示された「ウォッシャブル着物セール価格3980円」を手に、
「着物に挑戦してみたいんです」
と言って入店してきた30代の女を売り場の座敷にあげ、試着ついでに、
「……ちょっとこっちも当ててみましょう。これも素敵でしょ」
と言って値段に2桁どころではない差のある反物を見せたところで、その女が「じゃあこれも」と言うわけがないことくらい呉服店側は当然分かっている。
世間知らずな野暮ったさは「断ること」に出るのではなく「断り方」に出る。
呉服店に限らずどこに行っても断る場合は粋な「断り方」ができる人になりたい。




