ミスコン現役時代、「世界に通用する」といったフレーズをよく耳にし、私はその文脈に従ってスピーチの原稿を考え、ドレスやメイクを選んでいたわけだが、そこで使われる「世界」という言葉から私は薄々歴史の教科書で見たセシル=ローズの風刺画を感じることがあった。
出場したことを後悔しているわけでは全くなく、個々の事案について意見を言うことはあっても「ミスコン」という大雑把なくくりを以て人種差別・女性蔑視的だと批判するつもりは今もさらさらない。
ただ、私はあの頃も今も、「世界」というフレーズを耳にするたびに彼のことを思い出し、むしろ彼の存在を意識した上でその話をすることを正しいとさえ思うことはある。




