例えば、
混戦の中、曹操は赤い戦袍を着ていたため狙い撃ちされた。
という文章。
『三国志』および古代中国の風習や文化に慣れていない人であれば「戦袍って何?」とひっかかるかもしれない。
しかしこの例文の場合、「戦袍」の直後にある単語が「着る」という動詞であるため、具体的にイメージはできなくともとりあえず衣服の一種であることなら分かる人は多いかもしれない。
さらに「混戦の中で狙い撃ちされた」ということはただ色が赤だったからではなく、それなりの大きさだったのかもしれない……と想像できる人もいるのかもしれない。
さらに状況からそれが戦場で着るものであって普段着やフォーマルではないことも想像できる人はいるのかもしれない。
所詮小説は娯楽のために読むものなのだから「戦袍」というものを具体的に思い描けるかどうかは大して重要ではない。
そういったメリハリに気づけると読める文章の幅が広がる上に、上手い文章が書けるようになる。




