単なる八方美人ではない「誰に対しても優しい人」は、逆にその人の資質や能力の高さの表れでもある。
誰にでも「誰にでも向ける親切」というものはあるものだが、その「誰にでも」の定義の仕方や範囲の広さがその人の誠実さにつながるのかもしれない。
『ゴッドファーザー』の登場人物・ジョニーは「すっかり凋落したかつてのハリウッドスター」であり処女狂いではあるものの、彼はとても素直で誰に対してもきちんと向き合う人ではあるため、トムが彼からドンらしさを感じたのも処女狂いになれるのも頷ける。
マリオ・プーヅォ『ゴッドファーザー』
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