私も小学6年生の時に弾き、それ以前もそれ以降も何度も聞いてきた王道クラシック音楽の一つ、モーツァルトの「トルコ行進曲」。
いたるところで何度も聞いてきた曲であるにもかかわらず、33歳の夏頃、知り合いのコンサートで演奏を聞いた時に私は初めてその曲の中に「アジア的なもの」を見た。
何百年もの間ヨーロッパ人が勝手に想像していたであろう、モスクの向こうに桜なのか梅なのか桃なのかもよく分からない淡紅色の花が咲き乱れる、長安だろうが平安京だろうがもはや関係のない都の蜃気楼を、私はあの時初めてモーツァルトの「トルコ行進曲」で見ることができた。

♪光る砂漠でロール
♪夜だけの
♪パラダイス
庄野真代「飛んでイスタンブール」



