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私は「読書」という行為にそこまで期待していない

この仕事をしていながらこう言うのもなんだが、私は「読書」という行為にそこまで期待しているわけではない。

確かに読書は価値観の確立や感性を磨くといった効果は期待できるが、読書以外にもそういった習慣や趣味はたくさんある。

わざわざ読書にこだわらなくてもいい。

そのため最近流行りの「オーディオブック」などのサービスも理解できない。

ゆったりとくつろぎながら思索の時を楽しむ時間。

私にとって読書をする時間とはそういう時間であるため、時短や効率性を意識することはそういった楽しみを失くすことにもなる。

オーディオブックを使ってまで読書をしようとする人を見ると、

「そこまでして情報を詰め込みたいのか?詰め込んだところで頭を使わなければ意味がないのに」

と笑ってしまいそうになる。

もちろんたった一冊の本との出会いが人生を変える可能性は否定しない。

しかしそれを狙って読書をするのはかえって得られるものを減らしてしまう恐れがある。

「100冊の本を読んだあと、たまたま乗った電車の中吊り広告に書かれていた言葉に衝撃を受け人生が変わった」

本来読書の効果とはこうしたものなのだと思う。

一冊あたりの効果はわずか数ミリの地層のようなものでしかない。

少しずつ思考を積み重ねることで価値観が確立されていき、人生はより豊かになる。


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