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家から一歩も出ない日

子供の頃から一日一回は必ず外出しなければ気持ちが落ち着かない性分で、大人になり在宅で仕事をしている今も一日一回は家から出ないと気が済まない。

日中に家の中にいると居心地の悪さを覚えてしまう。

そんな私でも妊娠中は一日中家から一歩も出ないということが何度もあった。

もちろん体調が悪いためそうせざるをえなかった場合もあったが、体調に問題もなく動こうと思えば動ける状態であっても「ただなんとなく、そうしたい」と思ったためにそうしたことも何度もあった。

幸い仕事も減っており、夫も含め周囲も私がただごろごろと何もせず一日を無為に過ごすことに何も言わないどころか「そうしてろ」とさえ言ってくる状況だ。

穏やかな日の光が差し込む寝室で、スマホもいじらず、読書をするわけでもなく、かといって眠るわけでもなく、ただベッドの上でごろごろと過ごす。

自由に動き回れないことからくる諦めや開き直りもあったとは思う。

しかし妊娠期間中に過ごしたそうした時間は、想像以上に安心感に満ちた時間だった。