
私の小説作品、『牡丹』と『0.01mm向こう側』について。
『0.01mm向こう側』は、
よく言えば能世雄妃らしい表現が分かりやすく出ている。
悪く言えば奇を衒っている。
そんな作品です。
登場人物や物語の舞台こそはありきたりなものですが、タイトルの「0.01mm」という表現にはじまり使っている言葉や物語に登場するものなど、全体的に奇抜さが目立つ作品だと自分では思っています。
一方『牡丹』は、
よく言えば馴染みやすい。
悪気言えば凡庸。
そんな作品です。
物語の舞台こそは現代人にとっては非日常的ですが、主人公の属性も物語の主題も、物語の構成・流れも使われている言葉の表現も、どれもありきたりな作品だと自分では思っています。
だから『0.01mm向こう側』を書いている時には、
「こんな表現が出てくる私って超天才!」
と思い、
『牡丹』を書いている時は、
「凡庸なテーマ・構成の作品ほど描くのが難しい」
「でも私らしさがかえって際立つなぁ……」
思ったものでした。
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