
トルストイの『戦争と平和』に登場する女性・ナターシャ。
1/3まで読み進めた今、これまで、
「私は一人の男性に縛られない(時代の価値観に縛られない)女だもん!」
と言っていた彼女が突然私の推し・アンドレイと恋に落ちため急な展開についていけずにいる。
確かに彼女にはボリスという愛を貫けなかった前科がある。
そしてここで比較対象として思い出すのは谷崎潤一郎の『痴人の愛』に登場するナオミ。
「ナオミが物語の最後まで『(時代の価値観に縛られない)モダンな女』でいられたのは、相手がドMだったからなだけじゃないか……?」
女に限らず全ての人に言えることだが、付き合う相手によって価値観はがらりと変わるもの。
所詮はフィクションの世界の話。
それでも「『時代の価値観に縛られない自由な女性』でいられるかどうか」は大なり小なり相手の男次第なのではないか……と二人を見ていて考えずにいられない。
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