
「君が彼を罪人として扱えば、彼は罪人になる」
これは育児を始める前、それこそ「きちんと自己紹介ができるようになろう」と名刺を作った頃から私が心がけていること。
つまり例えば、
私が娘を「この子は他人の都合も考えないわがままな子」として扱えば娘は本当にわがままな子に育つ。
私が「この人は宣伝すると『自己中』だのとこっちを蔑んだり『真の心の豊かさ』だの説いてきてめんどくさい人」として相手を扱えば、相手は本当にめんどくさい人になる。
ということ。
生後8ヶ月の娘は私が側から離れる理由を口で説明しても分からないかもしれない。
しかしいずれ分かるようになると思うのであれば、今は泣き続けているからといって「こっちの都合を考えない子」として扱うのは危険だ。
そして相手のことを「宣伝するとめんどくさそうな人」と思うくらいならば私はその人とは付き合わない。
逆に私のことを「『仕事で忙しい』などの理由を理解できない人」と思うのであれば、近寄られることよりも離れてもらうことの方を望む。
そもそも相手のことを「こういう(悪い性質を持った)人間」と思うのであれば、極力近寄るのを避けるべきなのであって、それでもあえて近寄るのであればそこで起こった損害は自己責任として受け止めるべきだ。
ある意味この生き方は他人に期待しながら生きる生き方である。
「やっぱりめんどくせぇやつだったわ!」
と憤ることも多々ある。
それでも相手に対する誠意は貫いたのだから、そんな自分の誠実さは誇れるようになりたいもの。
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