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不気味な塩

モデル、そして子育てをしていると、時折食品について話題になることがある。

「化合物・化学物質」「添加物」、そして「塩素」は食品が話題になる際によく登場する単語だが、私はその話題におけるそれらの単語の扱われ方が嫌いだ。

単語そのものが嫌いなのではない。

その使い方に問題がある。

もちろん使っている本人は、

「全てが悪いわけではない。でも、体に悪いものもあるから正しい知識を身につけて気をつけないといけない」

という啓発のつもりなのだろうが、たとえ対面での場であってもそうしたニュアンスを伝えるのは非常に難しい。

「塩化ナトリウム、化学式ではNaClと表記される化合物は、古来生首の保存にも使われきた化学物質だ」

ただの塩の説明をこう表現しただけのことで、不気味な印象を与えることができるのだから、単語が出る度に全部が悪いというわけではないと補足を入れないのであれば、その単語で食品に潜むリスクを語るのは控えるべきだ。


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