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一体何から解放されたいのか

会社員時代、私は確かに経営体制に文句を言い、労働組合側の人間として扱われた。

そして所属していたモデル事務所との専属契約をめぐっては簡易裁判所で調停までした。

しかし私は「組織に縛られるのを嫌う人」ではない。

勤めていた会社も、所属していたモデル事務所も、私個人にとっては敵ではあったがあそこにいた労働者もモデルのことも「縛られている可哀想な人たち」とは思わない。

私としては彼らが一体何に縛られているのかが分からないため、仮に嫉妬されても気分が悪くなるだけで言っていることの意味を理解してやることもできない。

ただ強いて言うならば、彼らは自分の欲望に気づいていないため、自分の動きを封じているとは思う。


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