
子供の頃から、いわゆる「男の友情」を描いた物語が好きだった。
『三国志』などの歴史小説が好きなのも恐らくそういうことなのだと思う。
あまりにもそういう話が好きすぎるために「友情」というものに対する理想が変に高くなりすぎる傾向すら、私にはあるのかもしれない。
特に「自分のやりたいことをやろう。夢を叶えよう」と思い、動き始めた20代後半からはかつては夢を語り合った古い友人たちとぶつかり合うことも度々あった。
今でも許せない相手もいれば、私に非があったと反省することもある。
「歳を重ねるごとに互いの価値観も変わっていくのだから人間関係が変わるのも仕方がない」
頭では分かっていても寂しさがわだかまる。
さらに自分も妊娠し、そのために体調が不安定になり、一人で動き回ることが困難になり、臨月ともなると孤独感は募る一方だ。
映画など一年に数本見る程度でしかないが、孤独を紛らせるため先日自宅で一人で過ごしている際になんとなく『戦場のメリークリスマス』を観た。
「内容は知らないけど音楽だけはやたら知ってる映画だから」
それがこの映画を選んだ理由だった。
映画の内容は大東亜戦争時、ジャワ島におかれた日本軍の捕虜収容所での日本軍人と捕虜の英国軍人の複雑な友情というもの。
互いに敵関係であり、それ以前に宗教や文化、価値観も異なる軍人たちが収容所内でトラブルになりながらも相手に対する敬意を募らせていく様を見て、自分のこれまでの「友情」を振り返る。
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