
今年の3月から読み始めたトルストイの『戦争と平和』。
「もっと『地上での殺戮と空の美しさの対比』的なのを期待してたのに、これじゃぁタイトル詐欺やんか!『成功と失敗』とかの方がよかったんじゃないの?」
と思いながら読み進めること8ヶ月、物語の2/3にさしかかる頃になってようやくタイトルの意味が分かってきた気がする。
人は自分の意志で選択したつもりでも、その選択は無数の、それこそ自分とは全く無縁だと思っている人間の影響を受けている。
後からああだこうだと語るのは簡単だが、時代の当事者たちは、そして私たちは今生きている「時代の枠」を超えた選択をすることはできない。
だからといってそれは悲観するべきことではなく、その枠の中でこそ人は時に葛藤しながらも生き生きと生きられる。
……ということをトルストイは『戦争と平和』の物語で表現しようとしたのだと思う。
……多分。
……全く自信ないけど。
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