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アラサーの数合わせ

アラサー以降の人間相手に「あなただけに」といって持ちかけられる話にはろくなものがない。

いくら文言が自分一人に向けられたものであっても、だいたいの場合他の人にも似たような内容の声がかけられている。

だからいちいち「自分だけに声をかけられた」と思うのは危険であるだけでなく、声をかけた側としても「他の人間にも声かけてるからそう取られるのは重い」と感じてしまう。

アラサーを過ぎると、特別扱いされることよりも「数合わせのために声をかけるリスト」に名前が載っていることの方が重要になってくる。

もし声をかけられなかった場合、その理由はよくて「適材ではないと判断された」、最悪の場合「こいつに声かけるとめんどくせぇことになりそうだからやめとこ」だ。

結婚・出産・仕事などでライフスタイルや価値観が目まぐるしく変わる中で、依頼や誘いの声がかかるのは周囲からの自分に対する評価の一つなのだと思う。


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