例えばスーパーでの買い物など自分にとって身近な場所や場面で着物を着ている人を見かけた時には私も、
「私もあんなふうに日常的に着物を楽しめるようになりたい」
という憧れの眼差しを向けると同時に、「日本的なもの」とやらを感じたものだった。
着物を着た他人に対しそのような憧憬を抱いてきた自分の感性が平々凡々なものでしかない、決して感性が豊かだからそう感じてきたというわけではないと評価しているからこそ、今、こうして自分も日常的に着物を着るようになってみると、他人からそのような視線を向けられているのを感じたとしても不思議ではない。

「自分は特別ではない」という自覚。



